燻製ブームだそうです。

また、空前のアウトドアブームでもあります。

ヒロシさんの独りキャンプチャンネルの人気や、ドラマにもなった「ゆるキャン」も大人気。

それより少し前に遡るとこの「いぶり暮らし」が、とても秀逸な燻製漫画でした。

決して豊かではない、等身大の主人公の男女。

同棲生活も、忙しく、たった１日のお休みを大切に過ごすために、燻製があったりします。

主人公はヒーローでもなく、博識なグルメの知識を持つわけでもなく、初めての燻製を楽しみ、我々読者は傍観者として一緒に燻製を楽しんでいる気持ちにさせてくれます。

いぶり暮らし 1巻 (ゼノンコミックス)

created by Rinker

• Kindle
• Amazon
• 楽天市場
• Yahooショッピング

お互いの忙しい日常、せめて休日を一緒に楽しみたい。

贅沢はできないけれど、楽しめることはあるよね、と前向きな生き方。

ほんと、等身大の主人公たちに共感できる人は多いのではないでしょうか。

主人公がゲームセンターのバイトで頑張る姿、どこか自分の学生時代も思い出すような懐かしさがあります。

同棲ってこんな感じになっていくよね、という女主人公のため息も共感できます。

その２人の主人公たちが、燻製という料理を楽しむ姿が微笑ましい。

ひと手間、燻製ってひと手間の工夫。

待つという豊かな時間。

ゲームを楽しんだり、会話をしたり、燻製時間の間の部分も、よく描けているというか面白い。

私も燻製をよくしますので、この待つ時間の過ごし方って分かる！

豊かな幸せな時間ですよ。

シチューやカレーをコトコト煮込む、あの時間。

ゆっくりと美味しさを作り出す魔法の時間です。